もしかしたら糖尿病のサインかも?赤ら顔と病気の関係

赤ら顔の人の中には病気の人も結構いらっしゃいます。
その中でも赤ら顔は糖尿病の兆候かもしれないことがあるのです。
赤ら顔と病気にはどのような関係があるのでしょうか。
糖尿病と赤ら顔
成人病の中でも厄介な事で知られているのが糖尿病ですが、糖尿病になる前は体に様々なサインが出ている事があります。糖尿病のサインの中には赤ら顔も含まれます。
赤ら顔は一見体温が高いとか、酔っぱらってるとか、赤面症とかに思われる事も多いですが病気でなる事も多いのです。
糖尿病では、血糖が高い状態が続く事により細い末梢血管がダメージを受けます。末梢血管がダメージを受ける事で血管が拡張し赤ら顔になるのです。これを糖尿病性潮紅といいます。
この糖尿病性潮紅になると顔だけではなく手のひらや足の裏、指などもずっと赤い状態が続きます。赤面症の様に一時的なものではなく常時赤い状態になってしまうのです。
40代以降で糖尿病になる人が増えますが、顔や手足、指が赤くなるようなら糖尿病のサインと思った方が良い事もあるのです。この段階で糖尿病かもと思って早めに病院に行ったり生活や食事を改善すると赤ら顔も早く解消できるのです。
ただ、赤ら顔だけだと、糖尿病と思う事はまずないので他の糖尿病のサインが無いかも考えてみてください。
糖尿病の合併症と赤ら顔
糖尿病になると赤ら顔になる事もありますが、糖尿病がどんどん悪くなる事で合併症というのが起こります。合併症には、全身の神経に障害が出る神経障害があります。
最初は足の神経のしびれなどですが、痛くなり、歩行困難になったり一部が血流障害で壊疽することもあります。血糖が高い事によって起こる網膜症では症状が進むと失明する事もあります。
また、糖尿病による腎症ではむくみが出て腎機能障害では人工透析が必要となる事があるのです。この他にも合併症として心臓関係の発作や脳卒中、動脈硬化、感染症、癌になる確率もあがってしまいます。
そんな怖い糖尿病の初期段階で赤ら顔がでます。この段階だと食事や生活習慣の改善で完治はしないものの症状をそれ以上悪くせず合併症の予防もできるのです。
命にかかわる合併症もありますので赤ら顔を簡単に考えず糖尿病の可能性も疑って下さい。
赤ら顔以外の糖尿病の皮膚への影響
糖尿病は、赤ら顔以外にも皮膚に影響を与える事があります。赤ら顔以外の糖尿病の症状には皮膚のかゆみやおできもあります。
糖尿病になると、尿がたくさん作られる事により乾燥肌になることがあります、乾燥することでかゆくなったりできものができるのです。糖尿病では傷が治りにくく可能しやすい事が多いです。
擦り傷や切り傷など、なかなか治らず化膿したりするようなら気を付けた方が良いのです。特に足の部分に水泡や潰瘍ができる事があり、壊死して足を切断しなければならなくなる事もあります。皮膚感染症にもなりやすくなるので水虫やカンジタなどのかゆみがある人も糖尿病の人には多いです。
また、斑点ができたり肩や首の皮膚が厚くなったり硬くなったりすることがあります。糖尿病は、赤ら顔だけではなく皮膚にも多大な症状を起こしてしまう病気なのです。
糖尿病改善と赤ら顔
糖尿病での赤ら顔なら糖尿病を改善しないと良くなりません。糖尿病改善には運動と食事の改善が欠かせません。
運動や食事の改善をすることで糖尿病の症状や合併症を抑える事ができるようになるのです。
具体的な方法としては、カロリーが高い物をできるだけ食べないようにします。肉や魚も脂肪分が少ないもので調理法も油などを使わない様にします。できるだけ野菜などを蒸したりして食べると良いです。
糖分が多いお菓子などは控えビタミンが多い果物を食べるようにします。
体も積極的に動かしてできるだけ歩くようにします。また定期的に糖尿病の検査を受ける事で合併症の予防やそれ以上血糖値を上げないようにします。
このようなことで糖尿病の赤ら顔も改善できます。